意外なほどご縁のある山梨県でした。
宿坊に行かんか!と現場のおっちゃんに誘われ、ええ行きましょう、と。
ミステリーツアー状態で朝4時に出発し、高速道路を東へ。
定年退職する日に挨拶に行った際、『お前を連れて行かなきゃいけない気がする』と。
富士山がとてもきれいに見えた。
降りたのは静岡県、東名清水IC.
おお、先月も来ましたよ、と。
国道52号線を北上し、先月は富士五湖方面に右折したところをまっすぐ行くと、
山梨県にも南部町があるじゃないか。
母の実家が青森県の南部町なんですよ、ご縁がありますねぇ、といいつつ、
隣町の身延町に。
あーーーーーーー。
なるほど、久遠寺ですね。日蓮宗の総本山ですか。山梨県だったんですか。
30ほどあるうちの宿坊に到着。『清水(しみず)坊』。
ほほう、うちの実家も同じ字で清水寺(せいすいじ)って言うんですよ、ご縁ですかね。
え?地元は八戸です。
若い住職さん『実は数年前に八戸に南部氏の銅像ができたときに、私も除幕式に参列したんですよ。
南部氏は身延町の隣町の南部町が発祥でして』
なんと。そうだったのか…
総本山の石段の下にも南部氏初代のでっかい銅像が。
いやー、うちの母方が南部氏の家臣の家系だったらしく。ご縁ですねぇ。
いちばん古い記録は南部師行に随行して湊川の戦いで討ち死にしたって、
親戚のおっちゃんが言ってました。
そんなことは知らず、神戸の会社に就職したんで、先日湊川神社行ったりして。
住職『なるほど、南部師行も大阪・堺で討ち死にしたんでしたよね』
そうだったのか!全然知りませんでした。
*ちなみに帰ってきて調べてわかったのは、遠野周辺を鍋倉城で治めてた中舘氏。(母の旧姓)
鍋倉?南部町の母の実家の住所だ、と。 なるほど、遠野から帰ってきて鍋倉にしたのか。
ぴきーんと糸が繋がってしまった。
まぁそんなこんなで、この後連れてってくれた現場のおっちゃん(大分県出身)とも
寒気がするような共通点がやたらあることが分かったりして、ぞくぞくしちゃいましたよ。
ご縁ですねぇ。
いやぁ、なんか行くべくして行った、って感じです。
実は、日蓮宗ってなんとかがっかいとか、なんとかこうせいかいとか、
怪しげなイメージしかなかったんだけど、さすが総本山、立派な宗派でした。
僕らも空手やってるときに、怪しげな亜種の○○空手ってゆーのがいっぱいあって、
意外とそーゆーのが流行るんですよね、と。同じだなぁ。
物事の本質を見なきゃいけないなぁと、改めて感じた次第。
若いご住職も大変ご立派。本当に力のあるお経を読まれて、戦う僧侶、って感じでした。
激しい修行してるそうで。あんなお経は初めてだった。感銘する節アリ。
東日本大震災についてもお経に織り込んで一生懸命唱えてました。
死んだことに気づかない霊、死を認められない霊。成仏せよ、と。
なるほど日蓮宗はこんな考え方するんだ。
来世で、極楽で楽になろう、という宗派もあるけど、
まずこの世をよくしなきゃどうにもなんないぜ、と。
そりゃそうだ。念仏唱えてなんにもがんばらなくても極楽に行こうなんて、
そんな虫のいい話はない、と自分もこちらに賛成。
宗教も学問的でおもしろいわ。